慢性鉄欠乏性貧血でお困りの方
2024年2月27日
「フェインジェクト静注500mg」という選択肢がございます。
鉄欠乏性貧血は女性に多い貧血で、定期的な鉄剤の内服が必要です。
しかし、経口鉄剤は胃痛や嘔気などの気分不良があるため苦手な方がおり、
また、出血が多い場合は内服薬では不十分なため、静脈注射が必要となります。
これまでも静注鉄剤は存在しましたが、毎日通院して投与する必要がありました。
そのような中、新しい静脈注射である「フェインジェクト静注500mg」といった選択肢が増えました。
特徴
この製剤の一番のポイントは、「週1回の静脈注射」ということです。
最大3週(つまり3回)まで投与を行い治療が一旦終了します。
もちろんこれで一生打たないで良いわけではありませんが、
3ヶ月から長くて6ヶ月(個人差あり)は追加治療を行わずに済みますので、
慢性的な鉄欠乏性貧血の患者さんにとってはかなり負担が軽減すると思われます。
鉄欠乏性貧血の原因として女性の月経出血(過多月経・過長月経)が3割を超えています。
もちろん子宮筋腫・子宮腺筋症に対する根本的な治療は必要ですが、
早急に貧血を改善させることも大切ですので、「フェインジェクト静注500mg」は非常に有用だと考えます。
投与方法
当院では「フェインジェクト静注500mg」を15~30分程度を目安に点滴静注します。
お急ぎの方は、少し早めの静脈注射も(それでも6~10分程度は要します)対応致しますが、アレルギーや安全面を考慮すると点滴投与のほうが望ましいでしょう。
ご存じなかった慢性鉄欠乏性貧血の患者様にとって「フェインジェクト静注500mg」は嬉しい情報の一つかと思います。
まずはお気軽にご相談下さい。