薄毛でお悩みの方必見「デュタステリド」
お待たせしすぎました。
男性型脱毛症(AGA)治療薬「デュタステリド」の効果について
私の知る限りを要点だけ簡単にお伝え申し上げます。
<デュタステリドとは>
2015年に厚生労働省よりその効果を正式に認可されました。
5αリダクターゼによるジヒドロテストステロン(以下DHT:男性ホルモン)の過剰分泌を阻害する作用があり、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発された「アボルブ」に含まれる成分です。
前立腺肥大で治療中の患者様が、毛が増え始めたことで判明した副産物なのです。
ナイスですね。
<その他のAGA治療薬とデュタステリドの効果>
AGA治療薬「フィナステリド」と比較して1.5~3倍は効果があり(厚生労働省のお墨付き)、全毛数と毛直径が増加することが分かっています。
もちろん効果は個人によって異なりますが、特にM字型脱毛に有効です。
また、発毛を促す「攻め」の薬である「ミノキシジル」は毛母細胞(髪の毛を生成する元)へ作用しヘアサイクル(※)を延長します。
それに対して、「デュタステリド」は
薄毛の進行を抑える「守り」の薬といった印象です。
※ヘアサイクルの目安
・健康な頭皮の場合
成長期(2~6年)→退行期(2週間)→休止期(3ヶ月)
・AGAの場合
成長期(数ヶ月~1年)→退行期(2週間)→休止期(3ヶ月)
血行不良やDHTの影響によって「成長期」が特に短くなることが分かっています。
つまり髪がしっかりと成長する前に抜けてしまうということになります。
<どれくらい飲めば効果を実感できるのでしょう?>
まず、即効性が無いのはご理解頂きたい。それどころか、服用をはじると2週間~1ヶ月頃に軽く脱毛が始まります(滝汗)。
これは「初期脱毛」といって1~3ヶ月ほどで落ち着きます。逆に効果が出ている証と思って頂いて、その間はグッと堪えてください。歯を食いしばってください。
この儀式を乗り越えた勇者にのみ、
服用から3ヶ月程で、「抜け毛の減少」や、「産毛の増加」が与えられます。
喜ぶのはまだ早い。
毛髪が増えたと実感するには6ヶ月ほどかかります。なぜなら生えてきた髪がまだ短いですから~。
ここから下は少し残念な情報を載せております。
<効果が表れにくい人>
厚労省お墨付きのデュタステリドでさえ効果がでない方・・・、おられます。
・毛根の寿命を既にお迎えになった方
実はヘアサイクルは、人生において回数が決まっています。AGAのヘアサイクルは「成長期」が極端に短い。それゆえ、既にどんどんサイクル回数をこなしてしまった方は早くに毛根の寿命を迎えています。髪が抜けきっている方は毛根の寿命がきてしまっているため効果が期待できません。
誤解の無いよう追記いたしますが、デュタステリドに関してはある程度年齢を重ねた方でも効果はでます。・・・はァ??
つまり、年齢は関係なく、ヘアサイクルを使い切ってしまったかどうかです。
・強力な5αリダクターゼの持ち主
これは体質であり遺伝です。デュタステリドをもってしてもDHTの制御が効かないほど強い5αリダクターゼが存在します。力及ばず申し訳ございません。
・内服をやめてしまう方
6ヶ月以上服用をせずにやめてしまった場合は、言うまでもなく効果を感じることはできません。
<デュタステリドを使えない人>
残念ながら服用できない方がいらっしゃいます。
・女性(特に妊婦)
・未成年(20歳未満)
・重篤な肝機能障害を持った人
・よく献血をする方
献血で提供した血液が未成年や女性に使用される可能性があるからです。デュタステリドは血液中に長く残るため、服用中の方や休薬後6ヶ月を経過していない方は献血をしてはいけません。
・妊活中の男性
精液中にも成分が移行するため妊活中の方は服用を避けた方が安心です。3~6ヶ月前を目処に服用をやめるのが望ましいでしょう。
<デュタステリドの副作用>
性欲減退・インポテンツ(勃起不全)・射精障害・女性化乳房・黄疸・肝機能異常などが記載されています。
これらの副作用が出た方にまだお会いしておりませんが、一定数あるようです。
さいごにもう一つ知って頂きたい副作用として、前立腺がんマーカーの数値が半減することです。前立腺がん診断の際は服用していること主治医へ告げてください。
<料金表(税込価格)>
デュタステリド(後発品) 30錠 4000円
ザガーロ(先発品) 30錠 11000円
フィナステリド(後発品) 28錠 6000円
プロペシア1mg(先発品) 28錠 8000円