気にしてみましょうRSウイルス
個人的に敬愛しているさだまさしさん(特にファンというわけではありませんが)が、
いい感じのCMに出演されているのを見て今回筆をもちました。
これまで存在しなかった「RSウイルスに対するワクチン」が発売となりました。
聞いたことがあるようなないようなRSウイルス。
「RSウイルスって怖いの?」「ワクチンは打ったほうがいい?」「効き目あると?」など、少しググってみました。
RSウイルス感染症の基本情報
注意すべき年齢層として乳幼児と高齢者、ほかにも基礎疾患を持っている方は
肺炎を起こすなど重症化リスクがあります。
日本では年間63,000人の方が入院、うち死亡者が4,500人といった統計となっており、
決して無視できない感染症と考えます。
ワクチンあります「アレックスビー」
アレックスビーは、RSウイルス感染症の発症や重症化を抑える高齢者向けワクチンです。
接種後の1年間は60歳以上で82.6%、基礎疾患がある60歳以上で94.6%の予防効果があります。2年目の効果としては67.2%でした。
つまり、「60歳以上の方はリスクを約1/5程度に、基礎疾患のある60歳以上の方は約1/20程度に減らせる」ということです。 さらに、入院や重症化も約1/5程度に減らすデータが揃っています。
<接種対象者>
50歳以上の成人(特に推奨されるのが、下記の基礎疾患をお持ちの方です)
・呼吸器疾患(COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺気腫、気管支喘息)
・循環器疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症)
・糖尿病、慢性腎不全
・その他(血液疾患、悪性腫瘍(がん)、免疫能低下)
<接種回数>
筋肉注射を1回投与
※コロナワクチンとは2週間間隔をあける必要があります。
※ほかのワクチンは同日にうつことも可能です。
<主な副反応>
接種部位の痛み(50%以上)
頭痛、筋肉痛、疲労、関節痛(10%以上)
発熱、接種部位の腫れ(1~10%未満)
過敏症反応(発疹)、腹痛、悪心など(1%未満)
<費用>
27,500円(税込み)
※2024/1現在、国や自治体の補助はありません
接種するか悩む方は
お子さんもしくはお孫さんが風邪をひいた、RSウイルス感染症になってしまった際に、自分にもうつってしまってつらい思いをしたことはないでしょうか?もしくは重症化してしまって入院してことはないでしょうか?その原因がRSウイルスだった可能性もあります。
「風邪をひくといつも咳がひどくてゼイゼイしてしまう」といった方も実はRSウイルス感染症が原因のこともあります。
60歳以上の方はもちろん、60歳未満の方でも当院まで是非ご相談ください。