What’s イカメラ?

「胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)」と聞くと、

=「きつい検査」、「なるべくなら受けたくない」、「病気がみつかったら嫌だ」、「なんでそんな事せないけんと?」

というような

マイナスな印象を持たれている方を多くお見受けします。

私自身も、受けるのは苦手なので、お気持ちは痛いほどわかります。

しかしながら、

短時間(5~10分)で!安全に!

高い感度で消化管疾患を診断できる!

今回はそんな胃カメラの検査内容や大切さについてご紹介致します。

「胃カメラ」でどこ見るとね?

細長い高性能カメラを鼻もしくは口から挿入して

咽喉頭食道十二指腸を観察する検査です。

「胃カメラ」で何がわかるとね?

咽喉頭、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接見ることができるので腫瘍潰瘍炎症静脈瘤の有無など形態的な評価だけでなく、

その蠕動運動といった機能的評価も可能です。

また、たとえば不整なポリープや潰瘍を見つけた際に、

カメラの先から組織採取ができ、顕微鏡を用いて詳細な診察をすることができます。

ごく早期のがんであれば

デバイス(器具)を使用し完全切除(根治)に至ることも期待できます。

「胃カメラ」ってやった方がいいとね?

国民の2人に1人はがんになる時代と言われています。

なかでも胃がんは罹患数2位死亡数3位と上位を占めています。

私が最も大切にしている「早期発見・早期治療」が実践できれば、高い確率で早期がんの根治が望めます。

どのがんも同じですが、初期症状はほとんどありません。

症状の乏しい早期の段階で発見するためには定期的な検査・観察を行い、腫瘍の有無を確認することが重要です。

気になることがありましたら何でもご相談ください。

「胃カメラ」きついっちゃろ?

「胃カメラしんどっ」、「苦しかったー」

いう話を実際に聞いて、検査を受けていない方も多いと思います。

しんどさの原因はほぼ「嘔吐反射」です。

人差し指で舌の付け根を刺激すると、「ヴォエ~っ」となります。

あれです。

これには個人差がありますので、

検査を受けても全く平気という方もおられますし、

「もうええわっ、どうも~ありがとうございました~」と言われる方もおられます。

大きな声では言えませんが、医師の経験・実績によっても検査のきつさは異なります。

どうせ受けるなら楽に受けたいという方、今まで苦手意識のあった方もぜひご相談ください。

また当院の胃カメラは基本的に細い内視鏡を使用します。

そうすることで、舌の付け根への刺激が軽減され、格段に検査が楽になります。口からの経路より鼻からの方が楽に受けられている印象です。

それでも「いやいや、しんどいわ」と言われる方には

鎮静剤を使用し、「目が覚めたら終わってました」も可能です。

不安な方は一度相談ください。

「胃カメラ」は安全なん?

昔は固くて太くて画質の荒いファイバーを使用していたため

検査で起こる偶発症として出血、穿孔(穴が空くこと)、

重大なものでは緊急手術を要す事例が、いまと比べると多くあったようです。

当院が採用している胃カメラは世界のFUJIFILMが提供している6000シリーズを使用しております。

全国的にみて偶発症のリスクが0というわけではありませんが、

軽微なものを含めても頻度は極めて低く、報告の中には超高齢者や全身状態不良の方など、リスクの高い患者さんに緊急で実施した検査も含まれます。

よって胃カメラの安全性は高いといえます。

https://youtu.be/73hD0-EGG_M

そのうえ我々スタッフが、常に不測の事態に備えております。

ご不明な点やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

キタさん
  • キタさん
  • 出身:福岡県北九州市
       令和4年4月に熊本へ移住
    趣味:映画、旅行、ドライブ、ゴルフ
    資格:日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医