◆消化器内科 1 5月 2023 「のど」と「腫瘍」 胃カメラでは「食道」、「胃」、「十二指腸」を直接観察することができます。 最近ではさらに、 「胃カメラをするなら喉(のど)の観察も行うべき」 といった流れが主流になり、「あたりまえ」になりつつあります。 胃と腸 56巻 11号 1412-1418 「のど ≒ 咽頭(いんとう)・喉頭(こうとう)」のこ… 続きを読む
◆消化器内科 28 2月 2023 ご存知アニサキス イカ、さば、美味しいですよね。 美味しすぎてうっかり食べ過ぎる方、お気持ちは分かりますが要注意ですよ。 さっきまであんなに楽しい一時を過ごしていたのに、 帰宅後強い腹痛におそわれ救急を受診。夜中に緊急胃カメラ検査でアニサキスを除去。 まれではありません。 ご存知アニサキスは海産動物に寄生する寄生虫で… 続きを読む
◆消化器内科 1 2月 2023 胃がんリスクの「ピロリ菌」をお調べください 本稿は「ピロリ菌」シリーズ第②段となります。 第①段「たかがピロリ菌ではございません」はこちら 熊本市では40歳~49歳の方を対象に「胃がんリスク検診」と称して検査を推奨しています。血液検査により簡単に評価でき、ピロリ菌感染の実態を把握するとともに、将来の胃がんリスクを下げる取り組みを行っているわけ… 続きを読む
◆消化器内科 8 1月 2023 胃カメラで「異常なし」って言われたのに ・胃酸の逆流症状や胸やけ ・のど~心窩部(みぞおち)の違和感 ・食物の飲み込みづらさ ・胸が痛いけど心電図は異常無い などの状況があって、「胃カメラをしたけど異常無いと言われました。」 度々お目にかかるシチュエーションです。 もしかしたら、消化管蠕動運動の不具合を起こしているのかもしれません。 その… 続きを読む
◆消化器内科 22 12月 2022 潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん) 名前のとおり大腸粘膜に潰瘍を作る病気で、原因が分かっていない難病の一つです。 著名人もその闘病生活を公表し、たびたび話題となっています。 日本でも患者数が増加傾向となっており社会問題の一つと言えるでしょう。 2016年の時点で日本における患者数は約16万人と推定されています。 実際、私が医師になって… 続きを読む
◆消化器内科 22 11月 2022 What’s イカメラ? 「胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)」と聞くと、 =「きつい検査」、「なるべくなら受けたくない」、「病気がみつかったら嫌だ」、「なんでそんな事せないけんと?」 というような マイナスな印象を持たれている方を多くお見受けします。 私自身も、受けるのは苦手なので、お気持ちは痛いほどわかります。 しかしなが… 続きを読む
◆消化器内科 19 11月 2022 腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)?フローラ? 顕微鏡で腸内細菌を観察すると、 それらはまるで植物が群生している「お花畑( flora)」のようにみえることから、 『腸内フローラ』と呼ばれています。 このご時世、そこに細菌がいると分かれば、 「シュッ=3」(アルコール除菌) と無条件反射でしょう。有無を言わさないでしょう。 最近の細菌に同情すらお… 続きを読む
◆消化器内科 16 11月 2022 がん診療は早期発見・早期治療にかぎる!かぎりたい! 日本が世界に誇る内視鏡技術。 今回はその中でも 大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)について少しお時間いただけますでしょうか。 大変効果的な検査なんです。 大腸検査を邪魔するもの、それは 「恥ずかしい」、「痛いっちゃない?」、「病気がみつかったらどうしよう」、 「やっぱ恥ずかしい」という羞恥心、不安。… 続きを読む
◆消化器内科 15 11月 2022 「たかがピロリ菌」ではございません 実は・・・胃がんの原因です。 「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」という名前はご存じの方も多いかと思います。 「ビフィズス菌」ではございません。 菌体電顕像 今回は、 響きはかわいいけども、実態はかわいくない「ピロリ菌」についてのお話です。 わりと内容が多くなるため、シリーズ化して小出しにしていこ… 続きを読む
◆消化器内科 1 11月 2022 消化器内科医にできること 日本が世界に誇る技術を駆使し、その力を存分に発揮できる内視鏡診療。 (当院採用のFujifilm EP-6000) 消化管領域(食道・胃・十二指腸・結腸・直腸)に発生するがんの診療は日進月歩です。 「超音波内視鏡」、「拡大・超拡大内視鏡」、「AI」の誕生により、 がんの有無検索だけでなく、質的診断(… 続きを読む