「たかがピロリ菌」ではございません
2022年11月15日
2022年11月29日
実は・・・胃がんの原因です。
「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」という名前はご存じの方も多いかと思います。
「ビフィズス菌」ではございません。
今回は、
響きはかわいいけども、実態はかわいくない「ピロリ菌」についてのお話です。
わりと内容が多くなるため、シリーズ化して小出しにしていこうと思います。
まずはご存知でない方に
ピロリ菌って? なんが悪いと?
正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ(H.pylori )」と申します。
主に人の胃に生息する細菌で、
「胃炎」、「胃・十二指腸潰瘍」、「胃がん」、「胃MALTリンパ腫」の原因菌
として知られています。
日本人の死因第1位は「がん」。
部位別に分けますと
「肺がん」に続く第2位が「胃がん」となっています。
ピロリ菌感染者が皆、胃がんになるわけではありませんが、
胃がん患者さんのほとんどがピロリ菌に感染している事が分かっています。
つまりピロリ菌の除菌治療が
胃がん発症のリスク回避につながると考えられ、
将来的に胃がん患者数を減少させると期待が持たれています。
初期のうちはほとんど自覚症状がないのも特徴です。
「胃のむかつきや痛み、吐き気」などの症状、
「うちはがん家系だから心配」、もしくは「胃がんを予防したい」、
といった方。
ご自身がピロリ菌に感染しているかどうか
だけでも知っておくと、将来の展望が変わってくるかもしれません。